商店街とともに半世紀。新河岸川沿いでおしどり夫婦が営む「町中華」の隠れた名店。
住所的には富士見市貝塚。寺下商店街の一角で半世紀も営業されている、いわゆる「町中華」のお店。創業からはなんと半世紀!まさに商店街の歴史とともに歩んできた美味しい中華料理屋さんです。
富士見市で営業開始される以前は練馬で13年ほど営業されていたということで、それを含めれば実に60年以上のキャリアを持つ店主の作る料理はいずれも美味。夜はご近所さんの酔客で賑わうとのことで、料理をじっくり味わいたいならランチタイムがオススメ。
今現在はお店も少なくなった寺下商店街ですが、この新泉さんを含めてお惣菜の美味しいお肉屋さんやお豆腐屋さんに和菓子屋さんなど、元気にがんばっているお店があります。新河岸川沿いなので、市内から志木あたりまでのサイクリングで汗を流した後、秋ならコスモス街道を散策した後に美味しい町中華を堪能するのも楽しいですよ。
余談ですが富士見市で「貝塚」と行ったら運営個人的には子供の頃に存在した「貝塚山」を思い出します。1980年代初頭あたりまで、今の渡戸1丁目の一角には貝塚山と呼ばれる丘があり、縄文時代の土器や当時の人たちが食べたであろう貝殻が大量に出土した林でした。夏にはカブトムシなどが採れたため界隈の子供たちにとっては恰好の遊びと冒険の場でしたが、宅地開発により消滅。今となっては懐かしい思い出のみが残ります。
冒頭の写真にもあるタンメン。ルックスはオーソドックスなタンメンですが、野菜炒めの味が溶け込んだスープは独特の旨味とコクが後を引きます。スープまで完食してしまう系の一品。お値段はなんとワンコイン!(取材時の価格です)
麺類トップメニューのラーメン。いわゆる「昔ながらの中華そば」に分類されると思います。アッサリながらも旨味のある醤油味スープに、中太麺・ポークソテー・メンマ・ナルト・ワカメ・ネギと、中華そばのキャストはすべて揃っていながら、お値段は驚異の400円!(取材時の価格です)。
こちらは五目チャーハン。丁寧に下処理されたプリプリのエビと色鮮やかなカマボコが特徴。パラパラチャーハンながらも「しっとり感」も感じられ、近年ブームの「板橋チャーハン」を彷彿とさせる味わいです。スープが付きますよ。
町中華といったら餃子も欠かせません。粗挽きの豚肉からの肉汁が美味しいですが、アッサリしているのでダブル餃子くらいイケてしまいそうです。
新泉さんに行かれる場合は、ぜひ注文したいのがこの「鶏肉の変わり揚げ」。いわゆる油淋鶏(ユーリンチー)に似たメニューですが、甘辛ダレをたっぷり纏わせた大量のネギと共にいただく鶏肉の1枚揚げは絶品!これとライス&ワンタン(スープ)あたりを一緒に注文したら幸せになれます。夜の酔客の方々にも人気だそうですが、酒の肴にも最高の一品。
アクセス
埼玉県富士見市貝塚2丁目4−9
TEL
営業時間
【通し営業】11:00〜21:00くらいまで
日曜営業
定休日・店休日
定休:火曜日
駐車場の有無
駐車場なし・地元のかたは徒歩または自転車の利用が便利です。
喫煙・禁煙・分煙についての情報
喫煙可
町中華のお店でいただく玉子丼。シンプルながらも後を引く甘辛味に、シャキっとした玉ねぎが美味しい丼物。
こちらはアジフライ。お皿を覆う大きなアジフライが2枚と、揚げ物好きには満足のひと皿。
アジフライにご飯を付けた「アジフライライス」。ソースをたっぷりかけてご飯をかっ込みましょう。スープ類が欲しければ玉子スープやコーンスープ(各300円)あたりがオススメです。
ナスの生姜焼き。たっぷりの鰹節とネギと生姜の風味が食欲をそそります。夏の暑い日には、これをご飯に乗せたら食が進みそうですよ。
五目チャーハン、全景。スープが付きます。一見オーソドックスな「町中華のあのスープ」ですが・・・
味付けにひとひねりありまして、あっさりした鶏ガラベースに魚介の風味がプラスされた風味で、実に美味しいのです。
シンプルなラーメンの麺リフトアップ。喉越しの良い中太麺は、スープがよく絡みます。いわゆる「夜鳴きそば」的な美味しさも。
メニュー①
メニュー②
メニュー③
店内の様子①
店内の様子②
店内の様子③