
近年、全国各地で子どもたち向けの「プレーパーク(冒険遊び場)」が開催されています。プレーパークとは、子どもが子どもらしく遊び回ることができる空間(場)のことです。現在多くの公園施設では、焚火やボール遊びなど様々な禁止事項がありますね。こうした禁止事項を大人による一定の管理の下でおこなえるようにして、子どもが自分の責任と意思で自由に遊べる場を作ろうという試みです。
fujimist.info運営が子供のころは、ふじみエリアの至る所に子どもたちの冒険と遊びの場が自然環境として満載でした。大井の弁天の森でカブトムシやクワガタを捕り、今のふじみ野駅がある場所の葦が生い茂る湿地帯では腰まで浸かりながら転げまわり、「みほの幼稚園」近くの洞窟(防空壕跡?)に勝手に入っては怒られ、勝瀬沼(現・富士見ガーデンビーチあたり)でザリガニを釣り、渡戸の貝塚山(現・縄文の丘公園あたり)では当時の子どもたちの間で囁かれた「人さらい」伝説に怯えながら土器や石器を掘り、現・ららぽーと富士見のある土地にあった田んぼの用水路や富士見市役所の脇のお濠に落ちてずぶ濡れに。古き良き昭和の時代の「ふじみエリア」には様々な子どもたちの秘密の場所があったものです。
プレーパークについては、子どもは本来きちんと整備された公園よりも廃材が転がっているような場所で活き活きと遊びながら、社会性や人間関係を学ぶものだというデンマークの造園家の発想が起源だと言われています。そうした考え方を日本で最初に取り入れたのが世田谷区の住民で、プレーパークとして形になったものが「羽根木プレーパーク」です。
ふじみエリアから近いプレーパークとして「さいたま冒険遊び場・たねの会」が開催している「別所沼プレーパーク」や「あさかプレーパークの会」が開催している「城山公園プレーパーク」などがあります。開催日時は限られていますが、機会があったらお子さんを連れてぜひ足を運んでみてください。
プレーパークで棒切れを振り回しながら泥んこになって遊んでいる子どもたちの姿をみると、子供の頃の自分を思い出します。昔は当たり前のように存在した環境が、今は意識して作ることが必要な時代なのですね。だからこそ、これからの子どもたちには多少のスリ傷・切り傷を作る場合はあったとしても、伸び伸びと遊びまわることができる環境を用意してあげるのは悪くない選択肢だと思います。
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