
近年ハヤリの「町中華」のお店。常連さんも多く地元民に愛される「ホッとする味」を出すお店の歴史は、なんと先の大戦の終戦直後から営業という、ふじみエリア最古のお店の1つ。
上福岡駅の東口からすぐ、ふじみエリアでは最も古いお店の1つ。シニアなメンズが出迎えてくれる「町中華」系の昭和レトロな定食屋さん。
営業開始はなんと、先の太平洋戦争の終戦直後からというので1945年あたり。当時、上福岡には今のKDDI(当時は国際電電)の通信施設があって、連合軍(米軍)はそれを摂取したいために爆撃をしなかった地域の1つです。
戦後は進駐軍の拠点の一つとなり、お店には進駐軍の兵士なども食事にきて店主はそれらの人たちと長年文通なども続けていたとのこと。戦後は、帰国した馴染みの客が朝鮮戦争に行く途中で在日米軍基地に赴任した際に、お店に立ち寄ることもあったそうです。
厨房担当のお父さんは、注文した数人前の料理を一気に仕上げてくれます。町中華の定番的なメニューからオリジナルのタレを使ったメニューまで、様々なメニューを楽しめます。
上福岡界隈は地域でも長年営業しているお店が多いのですが、近年では店主の高齢化と共に閉店されるところが増えているのが寂しいとはお店の方のお話し。新しいお店も増えていて楽しみですが、こうした地元密着で長年やっているお店はどこも美味しいものです。ぜひ食べてみてください。
上福岡には、かつて旧陸軍の火工廠や防空壕などもありました。今となっては関心を持つ人も減っていますが、地域の歴史を紐解いてみるのも面白いものです。